2023年現在、政府は中小企業を対象にITツール導入を積極的に取り入れる企業に対し”IT導入補助金”を発表しています。
各業界ではどのような事例で補助金の申請をしているのかを業界別に【問題点】と導入後の【成果】の2つに分けてお悩みの解決方法をまとめました。
IT導入支援事業公式サイト:こちら
以下の記事では同補助金の採択例をまとめています。是非ご覧ください↓
飲食
予約システムのツールを導入
【問題点】
・お店の繁忙時間帯にかかってくる予約の電話など、時間が拘束される対応に困っていた。
【成果】
・個人店の規模でも導入できるインターネットから受付可能な非対面型予約システムを導入し、予約電話で拘束される時間が低減した
・あわせて、予約のお客様情報もデータ化したので、飲食物の嗜好なども蓄積できるようになった
セルフ注文・レジ導入
【問題点】
・ランチタイムは行列が発生。コロナ禍でウイルス感染に対する不安感もあった。
・支払いは現金のみで、釣り銭の受け渡しミスが発生。
・手書き伝票によるオーダーミスも発生。
・売上分析が不十分で、現場の肌感覚でチラシ作成やメニュー改定を行っていた。
【成果】
・セルフ注文、レジ導入でミスが激減。非対面化・キャッシュレス化も実現。
・正確な売上データを瞬時に自動取得できるようになった。
・作業時間に余裕ができた分、料理にひと手間かけるなど、料理の質や顧客満足度の向上に力を注げるようになった。
宿泊
ホテル管理システム(PMSシステム)を導入
【問題点】
・「ホテルへの道順」「空室状況」「料金システム」「予約の有無」「忘れ物関連」といった問合せなど、多くのアナログ対応。
【成果】
・宿泊予約、残室数、料金清算といったお客様のお問い合わせ等に関する情報を一元管理・対応できるようになった。
※ PMSは、Property Management Systemの略
以下の記事では最新の観光DX事例についてまとめています。是非ご覧ください。↓
卸・小売り
在庫管理システムを導入
【問題点】
・スタッフが行っていた在庫管理などの自動化が課題だった。
【成果】
・在庫管理などの業務を自動化し、在庫数量の精度向上、労働時間、および経費削減となった。
・さらに、販売数量の管理も同時に行い、益々の生産性向上につながった。
販売管理業務のDX化
【問題点】
・約5万件分の販売管理業務を自社システムで行うことに限界データ容量の増加に伴いシステム動作が遅くなり各処理や電話対応にも影響しサービスの低下を招く。
・経理処理の遅れ:売上データをはじめ経理は手書き伝票やエクセルへの手入力で対応していたため時間がかかり、データ反映にも1~2か月要した。
【成果】
・データ管理も自動化されたため、手作業が一切不要となった上に発送件数も増え、人的ミスも解消され顧客数が増えました。
・伝票発行業務を6分の1に短縮!さらに顧客数2割UP。
運輸
運行、人財管理システムを導入
【問題点】
・労務状況の管理、改善は社会的影響も大きく、事業遂行時の大きな課題であった。
・また、教育履歴、事故履歴などをまとめて管理することも必要であった。
【成果】
・社員の勤務状況の把握、教育や事故履歴などをまとめて管理し、社員への指導や評価を効率的に行い、事業の見える化によって業務改善、生産性向上につながった。
ノートPCと「Office 365」を導入
【問題点】
・本社と船舶間の書類管理に課題 運航ルートや工事の詳細図面や「配線表」など重要な書類は寄港地や工 事現場へ、本社スタッフが直接手渡 しに出向くことが頻繁に発生。
・ 船舶特有の膨大な書類の対応 船員法に基づく書類から当社独自の 管理書類まで種類は多岐にわたり、 その枚数は年間約3000枚にも及び書 類の管理・整理が大変であった。
【成果】
・クラウドでリアルタイムにデータ入力船内・本社間の効率を大幅アップ!
・管理部門はクラウド上でリアルタイムに状況確認でき、作業量を約5割削減
・直接データを入力することで書類活用ができ、受渡しも即時で船長や船員の手間や時間が軽減
・ 年間約3000枚ほどの書類の9割を削減
販売管理システムを導入
【問題点】
・売上、入金、請求をExcelや手書き伝票で管理していたため非効率で、事務スタッフの労働時間が増加していた。
・請求書はハンコ印でペーパーレス化が進んでいなかった。
・過去の売上実績データもデジタル化されておらず、確認に時間を要していた。
【成果】
・売上集計の処理時間が30%以上短縮!
・事務作業全体の時短が実現。
・手作業等に起因する計算ミスによる誤請求がなくなった。
・押印の手間がなくなった。
・他の業務(労務管理、社員教育等)のIT化を進める自信がついた。
医療
電子カルテシステムを導入
【問題点】
・地域医療の普及が進んできたことによる、質の高い医療・介護の提供ニーズの高まり。
・医療機関や施設に属する多職種間での情報共有も必要となっていた。
【成果】
・電子カルテを中心に情報集約することにより、複数施設での情報共有化が実現され、質の高い医療、介護を達成した。
介護
施設利用スケジュール管理システムを導入
【問題点】
・通い/泊り/訪問等の「利用スケジュール管理」が煩雑で、サービス提供漏れなどが発生。
【成果】
・利用方法も記載されたスケジュールが画面上で一目で確認できるため、サービス提供漏れを予防できるようになった。さらに、入力された情報をもとに、国保連への請求時に不足時や食い違いのある情報を確認できるようになった(精算精度があがった。)
介護業務支援ソフトをクラウド化
【問題点】
・代表はケアプラン作成や介護給付費請求の時間を捻出するため、夜間や休日に出社して業務をこなす状況が続いており、負荷を減らす必要があった。
・「場所を選ばず、どこでも業務ができる」環境づくりを目指し、数年前からクラウド型の介護業務支援ソフトの導入を検討していたが、価格の面で厳しいと判断し、見送ってきた。
【成果】
・クラウド化で柔軟な働き方が実現し、業務の停滞や人手不足を解消!
・クラウド化により場所を問わず業務が行えるようになった。(テレワークで柔軟な働き方を実現!)
・短時間勤務など従業員が希望する勤務形態に応えることで人材確保にもつながった。
・データがクラウド上に保存され、災害等が発生しても業務を継続することができるようになった。
まとめ
IT導入補助金は幅広い業界の方に申請いただけます。
補助金制度一覧を別の記事でまとめておりますので是非チェックしてみてください!
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