ロボティックスの定義

ロボティクスとは、ロボットの設計、製作、制御、操作などロボットを作り出し動かす技術のことをロボティクスと呼んでいます。

多くの企業では、AI導入、DX化に力を入れています。また、政府や自治体も背中を押すように補助金や助成金を発表しています。

補助金や助成金に関する最新記事はこちらからご確認いただけます。

企業の生産効率を高めるため、”ロボット”の活用が様々な業種で例として取り上げられています。

製造業 

プラスチック製品製造業のサンプラスチックス株式会社は”ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”を活用して工場内物流システム改革人手不足解消を行いました。

”ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”公式サイト:こちら

導入目的・きっかけ

単純作業・簡易業務(作業)は機械化や外注化し、開発などより創造性を求められる業務(仕事)に人材を集中する方針をとることで、早くから工場のFA化(ファクトリーオートメーション化)に取り組んできました。

例えば産業用ロボットを駆使した生産ラインの自動化(独自開発)や自動検査装置を用いた全数検査など行っており、生産性の向上や衛生環境を維持することで、顧客からの信頼を得てきました。このように工場内のFA化を進めてきましたが、一方で倉庫内では依然人力による作業であり、「作業員の確保」「作業能力の強化」といった課題がありました。

取り組み内容

製品の収納をロボットにより無人化する(無人搬送システム)ことで、夜間シフトの人手不足と作業効率の向上を図りました。

「無人搬送システム」の導入により、夜間に人の手で行っていた収納作業を機械による完全無人化で行うことができました。その結果倉庫業務の人数は4名から2名へ削減することができ、慢性的な人手不足の解消や採用コストの削減ができました。また、今後製品の増産を行っても、人員を増やさずフォークリフトの追加で対応できるため、柔軟に体制を組むことが可能になりました。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”に関する詳細は別途記事を作成しています。

こちらよりご確認ください!

福祉サービス

介護保険適用外のサービス実施する株式会社日本住設サービスでは、ものづくり補助金を活用して介護者の癒しやストレス軽減を目的としてメンタルコミットメントロボット「パロ」を導入。ご高齢者に貸し出すサービスを実施した。

『パロ』はアザラシを模したロボットで、ギネスブック(2002 年)にも「世界でもっともセラピー効果があるロボット」 として認定されている。

取り組みの背景

ご高齢者の要望に応じて、話し相手、日常的な家事、買い物など多彩なサービスを提供する中で、同社独自のサービスに取り組むこととなりました。それが『パロ』です。

取り組みの成果

多くのご高齢者や認知症患者は 子供やペットのように愛着を持って接している。精神が安定し、ストレスが軽減するので攻撃的な言動や徘徊が減り、介護者の負担軽減に繋がりました

メーカー

多品種少量、多くの自動車に対応可能な部品を製造する精興工業株式会社では、デジタル技術活用推進助成金を活用して組立ロボットを導入。品質安定化につなげることができました

導入目的

近年労働基準や人材不足の観点から、同社工場の部品の組み立ての多さがネックとなっていたため組み立てロボットの導入を決めました。その中で、従業員の働きやすさを考えたときに、人とロボットの分業化を取り入れることで作業効率の向上、人手不足の解消につながると考えたことがきっかけです。

デジタル化で見えてきたこと

ロボットでの組み立てを考えに入れることで作業の幅が広がることにつながり、従業員により良い製品づくりの考えた定着するようになりました。良い意味で人の作業が楽になり、精度も上がり、また、よりよい品物を作りたいという発想が従業員一人一人に生まれた結果となりました。

今後はロボットに頼ってもクオリティを落とさない工夫だったり、空いた時間でよい良い品質のものを作れることを目標にお客様の期待に添える製品を作り続けたいと考えています。

デジタル技術活用推進助成金

今回、同社が活用している”デジタル技術活用推進助成金”について下記ご覧ください。

令和5年 東京都中小企業振興公社 生産性向上のためのデジタル技術活用推進助成金

目的

都内中小企業者等が、自社の生産活動やサービス提供等の場面においてデジタル技術の活用に際して機器・システム等を導入する際の費用の一部を助成することにより、都内中小企業者の生産性向上に寄与することを目的としています。

募集期間

事前予約期間:令和5年 11 月6日(月)~11 月 30 日(木)

対象者

公社が実施する「生産性向上のためのデジタル技術活用推進事業」におけるデジタル技術アドバイザーによる支援を受け、「デジタル技術アドバイザーによる提案書」の内容に基づき、機器・システム等の導入を検討している都内中小企業者等(会社・個人事業主・中小企業団体))

支援内容・補助金額

【対象経費】
(1) 機器・ロボット導入費
(2) システム構築費
(3) ソフトウェア導入費
(4) クラウド利用費
(5) データ分析費

【助成限度額】:3,000千円(下限300千円)

【助成率】
・中小企業者:2分の1
・小規模企業者:3分の2
・賃金引上げ計画※を掲げ申請する事業者:4分の3
※「給与支給総額」及び「事業所内最低賃金」を一定額以上引き上げる計画。

対象期間

1年間
令和6年3月1日~令和7年2月28日(予定)

公式URL・その他応募の詳細

申請方法やその他詳細は、東京都中小企業振興公社当該HP(こちら)をご確認ください。

まとめ

以前までは、工場でロボットを使われるイメージが強かったかと思いますが、近年ではサービス業界、農業や医療現場でもロボットの活用が見られています。日本ではまだまだ導入事例が少ないですが、海外では積極的に導入されています。

米アマゾン最新倉庫を導入!

日本経済新聞社では米アマゾン・ドット・コム社が、同社強みである”翌日配送”を支える為、ロボット5,000台が棚出しや仕分けを行っているというのである。また、ロボットといっても人と一緒に働く”ヒト型ロボット”を使う実験も研究拠点で始められたと報道がある。

日本経済新聞社参考:こちら

中国 配膳ロボットで人手不足の海外攻勢

中国大手のロボット企業では、海外の人手不足解消を解決する配膳ロボットの生産工場を将来的には今の3倍にする予定だと報じた。人手不足や人件費上昇を背景に、日本を含む先進国で需要が高まっている。

日本経済新聞社参考:こちら

まとめ

ロボットを活用いていくことで、人手不足の解消や、作業効率化の改善人件費高騰に対する対策といった多くのメリットが見られます。

IT技術やDX推進ツールの導入に関する補助金は別の記事でもまとめているので、併せてチェックしてみてください!