生産性を高めるための設備投資などを応援する「ものづくり補助金」。設備投資の1/2~2/3を補助してもらえる、設備投資では定番の補助金です。

 汎用性の高いPCやタブレットなどは基本的には補助対象となりませんが、これらを除く多様な機械装置・ソフトウェアが補助対象となっています。
 とはいえ、具体的にどの機械装置が対象になるのかは示されていません。

 そこで、今回は「ものづくり補助金」で補助対象となる設備について、具体的に事例を踏まえてご紹介していきます。

機械装置・システム構築費とは?

 まずは、ものづくり補助金のメインである補助対象経費「機械装置・システム構築費」の内容について見ていきましょう。
 公募要領では次のように記載されています。

① 専ら補助事業のために使用される機械・装置、工具・器具(測定工 具・検査工具、電子計算機、デジタル複合機等)の購入、製作、借用に 要する経費 ② 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システムの 購入・構築、借用に要する経費 ③ ①若しくは②と一体で行う、改良・修繕又は据付けに要する経費

ものづくり補助金 公募要領より抜粋

 分かるような、分からないような内容ですね。
 世の中には数多くの機械が存在し、そのすべての補助対象の適否を網羅することは難しいので、このような記載になるのでしょう。

 とはいえ、これでは具体性がなく、情報として役に立ちません。
 そこで、補助対象になり得る機械装置・ソフトウェア業種毎に具体的に挙げていきます。

機械加工関係

 ものづくり補助金の採択事業者で最も多いのは、この機械加工関係の取り組みでしょう。そのため、「ものづくり補助金=町工場」というイメージも定着しています。
 具体的には、次のような機械が補助対象になり得ます。

旋盤、フライス盤、マシニングセンタ、複合加工機(ターニングセンタ)、歯切り盤、中ぐり盤、研削盤、工具研削盤、円筒研削盤、プレス加工機、曲げ機、切断機、ターレットパンチプレス、放電加工機、レーザー加工機、NCルーター、撹拌機、射出成型機、鋳造機、鍛造機、溶接機、3Dプリンター(積層造形)、被膜加工設備、粉体塗装装置、焼入れ加工機、自動ロボット、協働ロボット、集塵機、コンプレッサー、ホイストクレーン、CAD、CAM、CAE、三次元測定機、生産管理システム

 上記だけでも、のづくり補助金で実際に補助対象となった案件の多くを占めているでしょう。分かり易い「機械装置」ですし、工作機械メーカーや商社のフットワークの良さも要因となっています。
 機械加工に次いで、食品関係の採択案件も目立っています。

食品関係

 一口に「食品」といっても、その分野は多岐に渡ります。
 全国規模で冷凍食品を製造している企業もあれば、街のパン屋さんやケーキ屋さんなどもあり、レパートリーが豊富です。
 具体的には、次のような機械の導入が補助対象になり得ます。

各種食品調理機、自動皮むき器、食品洗浄機、スライサー、ヒーターユニット、ベルトコンベアー、振動コンベアー、撹拌機(ミキサー)、焙煎機、エスプレッソマシン、製麺機、充填機、造粒装置、蒸気回転釜、超音波食品カッター、クリームプレッサー、業務用オーブン、スチームコンベクションオーブン、業務用電子レンジ、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫、プレハブ冷蔵庫、急速冷凍機、消音集塵機、自動包装機、真空包装機、ラベルプリンター、シーラー、箱詰め機、金属探知機、計量器、発熱解析装置、冷蔵ショーケース、冷凍ショーケース、保温ショーケース、フライヤー、製氷機、殺菌装置、食用油ろ過機、業務用生ごみ処理機、温度管理システム、食品生産管理システム

 「食」はすべての人の生活に関係するため、今後も安定した需要のある業種です。最近では「急速冷凍⇒全国に通販」、という手法が食品関係でのトレンドになりつつあります。
 そして、全国で以外に多いのが医療関係の採択案件です。

医療関係(歯科医・歯科技工士、動物病院等)

 医療系で機械装置というと、ある程度限られてきます。そのため、頻出の機械装置は概ね決まっています。
 補助対象となり得る機械としては、具体定期に次のようなものが挙げられます。

CT装置、X線検査装置、エコー装置、口腔スキャナー、CAD/CAM冠、歯科用3Dプリンター、マイクロ波メス

 ものづくり補助金は医療法人が対象外ではあるものの、個人の開業医や歯科医などは補助対象です。設備投資が遅れている街の歯科医も多いため、今後も注目の分野といえるでしょう。

 以降は、補助対象になり得る機械装置を業種ごとに羅列しています。ぜひご参考になさってください。

自動車整備関係

整備用リフト、ヘッドライトテスター、サイドスリップテスター、コンビネーションテスター、オパシメーター、スキャンツール、エイミング作業サポートツール、塗装ブース、洗浄機、洗車機、コンプレッサー、車検業務管理システム

建設関係

油圧ショベル、ブルドーザー、掘削機、クレーン装置付きトラック、ホイルローダー、ロードローダー、コンクリートポンプ車、公道を走れない車両、測量機、空撮ドローン

農業関係

トラクター、コンバイン、農薬散布ドローン、生育管理システム、精米機、選別機、計量器、包装機

その他

動画編集ソフト、撮影用ドローン、電子制御移動ラック、各種業務管理システム、ペレット成形機

 これらがすべてではありませんが、実際に補助対象となる機械装置は上記が8割程度を占めている。と認識していただいて差し支えないでしょう。

まとめ

 いかがでしたか?経営者がお考えの設備が補助対象になるか?というのは、ものづくり補助金の活用を検討するうえで最初の一歩です。ムダな労力を回避するためにも、ぜひ確認してから準備に着手しましょう。

 とはいえ、より精度よく補助対象の適否を確認するためには、信頼できるコンサルタントとの連携が最も有効です。

 当社には、信頼できる実績豊富な中小企業診断士などのコンサルタントが多数在籍しており、補助金採択・事業の成功を力強くサポートします。
 ぜひお気軽にお問い合わせください。