イギリスの大手法律事務所A&O(Allen&Overy)が、「Harvey」というChatGPTの言語モデルを使用したAIツールを、様々な法務に使用する事を発表しました。

この「Harvey」という新しいAIツールは、元弁護士達によって作られ、ChatGPTの開発元であるOpenAIの保有するスタートアップファンドから資金を受け製品化しました。契約分析、デューデリジェンス、訴訟、企業コンプライアンス等の煩雑な作業をアシストし、弁護士の業務効率化を図るAIツールとなっています。

A&O所属の3500人以上の弁護士がこのAIツールを使用する事ができ、それにより複数のオフィスや言語にわたり、且つ、高いクオリティとスピードで法的情報にアクセスしたり、作成したりすることが可能になると同社は述べています。

このツールは、自然言語処理、機械学習、データ分析の組み合わせを利用して、法務の定型的な側面を自動化・効率化するために使用されますが、すべての出力物は生身の弁護士によって慎重にレビューやファクトチェックがされると同社は強調しています。

ここ数年で、AIツールを取り入れた中小の法律事務所も見られるようになりましたが、マジックサークル(イギリスの5大法律事務所の呼称)内では初めての導入となっています。

引用元:

https://www.legalcheek.com/2023/02/ao-hires-harvey-chatbot-to-help-lawyers/

https://www.allenovery.com/en-gb/global/news-and-insights/news/ao-announces-exclusive-launch-partnership-with-harvey