観光庁では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、旅行者の利便性向上と観光産業の生産性向上に取り組んでいます。

また、地域間・観光事業者間の連携強化を目指し、地域活性化と持続可能な経済社会の実現に向けた取組も推進しています。

旅という非日常的で心躍る体験の魅力を、デジタルの力で高めていき、旅行者と地域の豊かさを向上させることを目的として積極的に観光DX事業を後押ししています!

観光DXについて

観光庁では「観光DX」について下記にように定義しています。

「観光DX」とは、業務のデジタル化により効率化を図るだけではなく、デジタル化によって収集されるデータの分析・利活用により、ビジネス戦略の再検討や、新たなビジネスモデルの創出といった変革を行うものと位置付けられます。

観光地においては、新型コロナウイルス感染症の影響による観光需要の減少により厳しい状況が続いているところ、そのような状況からの脱却や、観光地が抱える課題の解決に向けて、地域や関係事業者と連携を図りつつDXに取り組んでいくことが大切です。
DX対応については、旅行者に対する利便性の向上による消費機会の拡大観光地域づくり法人(DMO)・地方公共団体による観光地経営の高度化宿泊業における情報管理の高度化による観光産業の生産性向上それらを支える観光デジタル人材の育成・活用の観点を踏まえ、地域の実情に応じて推進していくことが重要です。

参考:観光庁HP

観光DXに関する活用事例は別の記事にまとめています。併せてご参考ください。

こちらの記事では、地方自治体が観光DXに対してどのような取り組みを行っているのかご紹介します!

箱根観光ポータルサイト「箱根ナビ」

画像引用:PRTIMES

小田急箱根ホールディングス株式会社は2021年10月に箱根エリアで、スマートフォンひとつで、便利・快適・安全な箱根旅行を実現する『観光型MaaS』が本格的にリリースされました。

「大涌谷きっぷ」「芦ノ湖きっぷ」など目的地別やマイカー向けの新企画券、観光施設のサブスクチケットなど、お得なデジタルチケットが順次登場しています。

画像引用:PRTIMES

デジタル化を進め、様々なデジタルチケットの販売やマルチ言語に対応できることを目的にアプリの提供を開始しました。アプリで目的や来訪スタイルに合わせたチケットをいつでも購入できるようになりました。また、新たな周遊バスや期間限定の観光施設利用パスも提供予定です。

インバウンド需要回復にも対応し、さらに宿泊と観光を一体化したサービスも将来的に推進する計画があります。デジタル化と非接触化により、より安心な箱根観光を提供することに努めています。

サイト公式URL

サイト閲覧やその他詳細の確認は、当該HP(こちら)をご確認ください

京都市の観光情報アプリ「京都市観光マップ」

画像引用:京都観光Navi《京都市観光協会》X

「京都市観光マップ – 旅の情報収集を手軽にするスマホアプリ」

京都市観光マップは、京都の観光情報と交通情報を手軽に入手できるスマートフォンアプリです。京都市がインバウンド需要の高まりに対応して開発したこのアプリは、旅行者の利便性向上を目的としています。

GPS機能を使い、ユーザーの現在地周辺の観光スポット情報をリアルタイムで提供。さらに地元民がオススメする飲食店や宿泊施設といった情報や、季節限定イベントの案内もアプリ上で確認できます。公共交通機関の乗り換え案内もあるので、移動の便宜も図られています。

多言語対応のインターフェイスで、外国人旅行者にもストレスなく利用してもらえるのが大きな特徴。こうした機能面の充実により、旅の情報収集が容易になり、よりスムーズな観光を実現できるアプリです。

サイト公式URL

サイト閲覧やその他詳細の確認は、当該HP(こちら)をご確認ください

福岡市観光サイト「よかなび 福岡市公式シティガイド」

画像引用:福岡市役所

【福岡観光情報サイトを活用し、地域の魅力を効果的に発信】

トップページのデザインがアクセス時間に合わせて変化する個性的な機能がこのサイトの見所です。夜間にアクセスした際には屋台やイルミネーション、夜景スポットなどの情報がトップページで目立つように展開されるので、その時々で必要な情報をリアルタイムに得られるというメリットがあります。

福岡の魅力を余すことなく伝えているだけでなく、旅行者がその時に欲しい情報を的確に提供してくれる点が高く評価できます。

サイト公式URL

サイト閲覧やその他詳細の確認は、当該HP(こちら)をご確認ください

事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業における採択事業

観光庁では、観光DXの推進を通じて、旅行者の消費拡大、再来訪促進、観光産業の収益・生産性向上等を図り、地域活性化持続可能な経済社会の実現を目指した取組を行っています。

このため、令和5年度「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」において、観光地・観光産業全体の収益最大化を図り、稼げる地域を実現するため、観光DXに関する先進モデル創出のためのモデル実証の採択事業を公表しました。

通番応募団体名応募事業名地域事業概要
1Yamagata Open Travel Consortiumデータ標準化と広域連携による販売システムの実証山形県天童市、米沢市、尾花沢市複数の地域が連携し、PMSの予約情報を基に相互送客を実施することで、エリア全体の消費拡大に取り組むもの
2福井県観光DX推進マーケティングデータコンソーシアム観光実態把握とマーケティングモデルケース造成事業福井県人流、POS、アンケート等の多様なデータをオープンデータ化することで、地域での商品造成や消費拡大に取り組むもの
3箱根温泉DX推進コンソーシアム快適な周遊、旅を満喫する箱根温泉まるごとDX事業神奈川県足柄下郡箱根町道路や駐車場等の混雑状況をリアルタイムで可視化し、旅行者に最適なルートを提案することで、消費拡大やオーバーツーリズム対策に取り組むもの
4海の京都観光DX推進協議会海の京都データ交換所プロジェクト京都府福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町複数の地域が連携し、旅先でのふるさと納税に対して、地域通貨を発行することで消費拡大等に取り組むもの
5しまなみ海道DXコンソーシアムレンタサイクルを基軸としたしまなみ海道活性化事業広島県尾道市、愛媛県今治市サイクリスト向けに、位置情報・走行距離・天候等に基づくレコメンドの提供に取り組むもの
6隠岐OTA推進共同事業体隠岐4島の予約DX・CRM統合による経済循環プロジェクト島根県隠岐郡宿泊・体験・交通等の予約・決済が可能なシームレスな地域サイトを構築するとともに、島をまたいだ周遊を促進するためのCRMに取り組むもの
7日本観光振興デジタルプラットフォーム推進コンソーシアム「日本観光振興デジタルプラットフォーム」構築事業全国観光情報データベース等を活用して、自治体やDMO等に向けたDMPサービスの提供に取り組むもの
参考:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000330.html

観光DXに使える補助金まとめ

「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」採択事業を参考に、観光DXを進めてみませんか?

観光DXに活用可能な補助金を紹介します。別途記事にまとめていますので併せてチェックしてみてください!

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