Numerous.aiとは

Numerous.aiとは、関数を言語化して感覚的に使いこなすことができるGoogleスプレッドシート用AIツールです。

ChatGPT*を使っており、「こういう風な関数を作りたい」とセル内に文章で打ち込むだけで、自動で関数を作ってくれます。インストールする事で、Googleスプレッドシートの拡張機能として機能するようになっています。現在対応言語は英語のみ

*ChatGPTに関しても詳しくまとめています。こちらの記事をご参照ください。

使える機能

  • 指定セル内でやりたい事を文章で入力→AIが関数を出力 [=AI()]
    • 例:
      • =AI(“Here’s a review from a customer:”,A2,”Summarize it in 1-2 bulletpoints”)
      • =AI(“What is the capital city of”,A3,”?”)
  • 例を数個提示してAIに学習させる→AIが情報を分析&分類 [=INFER()]
    • 例:商品のレビューが高評価か低評価か自動で判断
  • 文章を生成 [=WRITE()]
    • 例:
      • =WRITE(“A paragraph about the benefits of”,A2)
      • =WRITE(“A short email to”,B1,”thanking him for”,A2)
  • 関数を生成(Generate Formula)
  • 難しい関数についてどういう仕組みか教えてもらう(Explain Formula)

実際に使ってみた

Numerous.ai公式が出している使い方を参考にしていくつか機能を試してみました。

=AI()

以下では、「=AI()」の形を使って電話番号がどの州のものかをAIに判断してもらう、という事ができました。

日本の電話番号でも同じことを試してみましたが、対応言語が英語だけという事もあり、「Tokyo」としか出力されないという結果に終わりました。

次に、「=AI()」を使ってメールアドレスを名前とドメインに分ける、という事を試してみました。ドメインは問題なく抽出できましたが、苗字と名前の間の記号をランダムにしているせいでパターンがうまく理解できなかったのか、名前を抽出する事ができませんでした。

指示の出し方を工夫すればうまく抽出できるのかもしれませんが、指示の出し方に慣れる必要があり、完全に感覚的に使用できる機能というわけではなさそうです。

失敗例

試しにChatGPTで全く同じ内容で同じ指示を出したところ、こちらでは名前の抽出に成功しました。Numerous.aiはChatGPTを使用していますが、ChatGPTでできる事が必ずしもできるとは限らないようです。Numerous.aiでうまくいかない関数があった時は、ひと手間かかりますが、ChatGPTを併用していくといいかもしれません。

=INFER()、=WRITE()

以下では、=INFER()を使って顧客レビューのカテゴリ分け、=WRITE() を使ってレビューに対して返事を書く、という事をしています。

料金

  • 無料トライアル:30トークン
  • 月額
    • $10:1000トークン
    • $30:5000トークン

料金ごとの使えるサービスの詳細や消費トークン量に関してはこちらから。

まとめ

今回は、Googleスプレッドシートで使える関数生成AIツール「Numerous.ai」を紹介しました。今までもChatGPTで関数は作れましたが、ChatGPTから直接スプレッドシートを編集する、という事はAPI連携をしないとできませんでした。ですがNumerous.aiを使えばChatGTPを開く2度手間もなく、感覚的に関数を使いこなすことができそうです。

実際に使ってみた例をいくつか挙げましたが、他にも様々な使い方があるので、ご自身で試してみると新たな発見があるかもしれません。少し慣れは必要ですが、是非使ってみてはいかがでしょうか。

インストールはこちらから。

他にもビジネスに役立つこと間違いなしなAI・DXツールをこちらの記事にまとめていますので、是非参考にしてみてください↓