新事業進出補助金とは、事業再構築補助金の後継制度として新たに創設される補助金です。
中小企業や個人事業主が新たな事業分野に進出する際に利用できる補助金であり、総予算は1500億円となります。

当補助金は、既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的としています。

新事業進出補助金の事業概要

企業の成長・拡大を通した生産性向上や賃上げを促すために、中小企業等が行う、既存事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援。

中小企業・個人事業主が申請できる制度です。

※みなし大企業は補助対象外です
※見なし大企業とは、中小企業や中堅企業ではない企業です(また大企業が株主構成の過半数を超えてない企業)
※中堅企業とは、中小企業ではない、常時使用する従業員数が2,000人以下の会社等を指します

新事業進出補助金の補助率と補助上限金額等

必要な投資規模、補助率・補助金額は次のとおりです。

  • 補助額
    • 従業員数20人以下 2,500万円(3,000万円)
    • 従業員数21~50人 4,000万円(5,000万円)
    • 従業員数51~100人 5,500万円(7,000万円)
    • 従業員数101人以上 7,000万円(9,000万円)
  • 補助率
    1/2(賃上げ要件や小規模事業者は2/3)
  • 採択件数
    5000万円が平均補助額の場合、6000社

※採択数が6千社程度の場合、1回目採択率は35~40%と推定します

新事業進出補助金の補助対象経費

補助対象経費は、成長拡大のための建物費(拠点新設、増築等)、機械装置費(器具・備品含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費の5項目です。主に使ってよい経費は、建物費(拠点新設、増築等)、機械装置費(器具・備品含む)、ソフトウェア費の3経費です。詳細は以下の通りです。

1. 建物費

専ら補助事業のために使用される事務所、生産施設、加工施設、販売施設、検査施設、共同作業場、倉庫その他事業計画の実施に不可欠と認められる建物の建設、増築、改修、中古建物の取得に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)

備考
建物における構築物(門、塀、フェンス、広告塔等)も対象と珍しい制度となっています

2. 機械装置費

① 専ら補助事業のために使用される機械装置、工具・器具(測定工具・検査工具等)の購入、製作、借用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)
② ①と一体で行う、改良・修繕、据付け又は運搬に要する経費

備考
・「機械及び装置」、「器具及び備品」、「工具」は対象
・「構築物」、「船舶」、「航空機」、「車両及び運搬具」は対象外
・事業者とリース会社が共同申請をする場合には、機械装置又はシステムの購入費用について、リース会社を対象に補助金を交付することが可能

3. ソフトウェア費

① 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システム等の購入・構築、借用、クラウドサービス利用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)
② ①と一体で行う、改良・修繕に要する経費

備考
・「パソコン・タブレット端末・スマートフォンなどの本体費用」は対象外

新事業進出補助金の想定スケジュール

1回公募:2025年4月:確定
2回公募:2025年6月~7月末ごろ
3回公募:2025年9月~10月末ごろ

※1回あたり1500社程度の採択数であり、合計4回程度の公募数と推定しています

新事業進出補助金の採択率は?

1回公募の予測採択率は、35%~45%程度と推定しています。
事業再構築補助金の初回採択率は60%程度、直近採択率は30%弱です。
補助金慣れしている事業者が増加しており、今回は、4月開始と、準備期間も長いため、申請数も多くなると思われますので、40%前後になるのではないかと推定しています。

新事業進出補助金の今からできる事は?

これから制度詳細が出てきますので、最新情報に併せて対応していくことになりますが、
・現状分析(現状の課題を定量的に分析しておく)
事業戦略(現状分析を踏まえ、どのような優位性・先進性を持って事業展開を行うか)の整理
・投資内容具体化(費目と金額、数量を整理)
・ベンダーとスケジュール調整・概算見積確認


そのほか、財務状況は良好であれば点数もよくなると思われますので、これから決算を迎える企業さんはできるだけよい決算を出しておくことお勧めします。

当社では、最大50億円の大規模成長補助金や、最大10億円の観光の高付加価値化補助金などの大型補助金での実績がありますので(採択率は大規模成長補助金2回100%、高付加価値化補助金100%※当社単位のファクトデータ)、まずは、無料相談からお気軽にご相談ください。

ご支援の流れ

1. メールまたはお電話にてお問い合わせ

まずはメールフォームからお気軽にご相談ください。

2. オンラインミーティングの実施

オンラインミーティングにて打ち合わせを行い、以下の内容を確認・ご紹介します。

  • 補助金の該当可否の簡易診断
  • サービスの詳細
  • 当社の支援事例
  • 今後の流れ・スケジュール

3. ご検討いただき、サービスご契約

お客様に内容をご検討いただき、正式にご契約となります。契約書やお支払い方法についてもご案内いたします。

4. 顧客へのヒアリング・マネジメントインタビュー

お客様の事業内容や課題、補助金申請の目的などを詳しくお伺いします。

  • 事業概要、現在の状況
  • 課題や導入したい取り組み内容
  • 必要書類や情報整理のご説明

5. 現状分析・申請計画の作成

ヒアリング内容をもとに、補助金申請に向けた計画立案を行います。

  • 現状分析
  • 申請計画・スケジュール策定
  • 方針や内容を確認するミーティング

6. 書類作成・添付書類の準備

申請に必要な書類を作成し、必要に応じてお客様側にご準備いただく書類を確認します。

  • 申請書類のドラフト作成
  • 添付書類(見積書、会社概要資料など)の準備サポート
  • 書類内容の精査・修正

7. 申請手続き

全ての書類が整い次第、最終確認を行い、期日までに申請を完了します。

コンサルタントの選び方

補助金申請の成功率を高めるためには、実績や専門性を持つコンサルタントと連携することが重要です。以下がすべてクリアできていると理想的ではありますので、ポイントをチェックしてみてください。

  • 国家資格者(会計士や中小企業診断士)
  • コンサルティングファーム出身者
  • 補助金支援歴が10年を超えている
  • 大規模成長投資補助金や高付加価値化補助金、グローバルサウス補助金などの高難易度の補助金の採択率が70%以上

当社では上記すべて該当しておりますので、お気軽にご相談ください。

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