概要

研究開発に強みがある大企業や大学等が保有する知的財産を活用(知的財産マッチング)した新製品開発を提案、支援しています。
新製品開発に必要な研究開発に課題を抱えている(例:時間がない、人員が不足している、経験がない)ものの、新製品開発に取り組む意欲ある中小企業のみなさまに対して、
「セミナーやマッチング会の開催」、「専門家による手厚いマッチング支援」、「助成金支援」を行っています。

知的財産マッチングとは?

「他社の知的財産を活用して効率的な新製品開発!」
「知的財産マッチング」とは、大企業や大学等が保有する特許、技術、ノウハウなどの知的財産を中小企業が活用することで、新しい製品開発やビジネスチャンスを生み出すための取り組みです。
中小企業にとって、大企業や大学等の知的財産を活用することは大きなメリットがあります。
自社にはない先進技術やノウハウを取り入れることで、自社製品の差別化や新規事業の創出につなげることができます。
また、自社で一から研究開発する場合にかかる時間やコストを削減することもでき、販売開始時期や費用回収までの期間を早めることができる可能性もあります。

しかし、知的財産の活用方法が分からないといった課題が多いのも実情です。
そこで、専門家がマッチングのお手伝いをすることで、中小企業でも大企業や大学等の知的財産を活かすことができます。
貴社に合った特許の探索から、秘密保持契約やライセンス契約の交渉まで、コーディネーターを中心にトータルでサポートします。
自社の強みと大企業・大学等の知的財産を組み合わせることで、新たなビジネス機会が得られます。
知的財産マッチングは、中小企業の成長にとってたいへん有効な取り組みと言えます。

支援内容

知的財産マッチング普及啓発セミナー・知的財産マッチング会

普及啓発セミナーでは、知的財産マッチングを活用した新製品開発の基礎や考え方について学べます。
知的財産マッチング会では、知的財産を保有する大企業等の担当者が技術の詳細を紹介してくれるだけでなく、一対一で面談することもできるため、貴社の製品開発ニーズに合った知的財産であるか聞いたり意見交換したりすることができます。

知的財産マッチング支援・助成金支援(最大500万円 ※別途審査あり)

知的財産マッチングの専門家である製品化コーディネーターが貴社のニーズに合った知的財産の発見からマッチングの場のセッティング、さらに、その後の開発に向けた契約締結や試作開発計画の具体化に向けた助言をするなど、中小企業目線で手厚く支援しています。
また、知的財産マッチング支援を受けた企業を対象に試作開発にかかる費用を「最大500万円」助成します。※別途審査あり

〈助成対象〉
以下の要件を満たす東京都内の中小企業者(会社及び個人事業者)、中小企業団体(1年度1社1案件に限る)
・申請時に、公社の「知的財産活用製品化支援事業」の支援対象として支援を受けていること
・過去に東京都知的財産総合センターから助成金の交付を受けている者は「企業化状況報告書」等を所定の期日までに提出していること

〈助成限度額・助成率〉
助成率:1/2以内
助成限度額:500万円

〈助成対象経費〉
共同研究・共同開発契約関連費用、設計・試作費用、機能評価費用等

公社の知的財産マッチングの強みは?

〈大企業や公設試験研究所、大学とマッチングできる〉
公社では、公開情報に加えて、独自のつながりや交渉力も駆使して、たしかな技術力を持つ大企業、研究所や大学と中小企業のマッチングを実現します。マッチング実施後も秘密保持契約や製品開発に必要な契約の締結などを、中小企業側の目線で親身にアドバイスしますのでご安心ください。

〈専門家が代わりに知的財産を探してくれる〉
利用できる知的財産は開放特許情報データベースや各企業や研究機関のウェブサイトに公開されていることがあるため、専門家でなくとも探すことはできます。しかし、自社に合った知的財産を見つけるのは慣れない人にとってはとても大変な作業です。公社では、知的財産マッチング専門の製品化コーディネーターが中小企業のみなさまのお悩みやニーズを伺ったうえで、みなさまに合った知的財産を探してご提案をします。

よくある質問

Q知的財産マッチングのメリットはなんですか?
A他社の知的財産をうまく活用することで、新製品開発を行うにあたって必要となる製品に関する技術研究開発に要するコストや時間を削減することができます。

Q自分たちの製品のアイデアが盗まれないか不安です
Aマッチングの際には、初めは公開情報のみで話を進めます。話が具体的内容に発展する場合にはマッチング先との秘密保持契約の締結をご提案させていただきますので、ご安心ください。

Q大企業や公設試験研究所の知的財産を使うメリットはなんですか?
A大企業や公設試験研究所の持つ知的財産を使うメリットとして彼らの技術的な信頼力の高さを借りることができ、製品化後の市場導入が進めやすいことが挙げられます。業者や消費者に購入を検討していただくうえで信頼を獲得するきっかけになりえます。

東京都知的財産総合センター知的財産活用製品化支援事業担当
TEL:03-5823-8801
E-mail:chizai-seihinka@tokyo-kosha.or.jp 
https://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/website/