Midjourneyとは
Midjourneyは、テキスト入力だけで非常に高品質な画像が生成できるAIツールです。様々な画像生成AIが台頭する昨今、画像のクオリティにおいては業界一といっても過言ではないレベルの生成をしてくれます。サービスの利用にはチャット・ボイスアプリ「Discord」を使用する必要があります(詳細は「使い方」欄で説明)。
既に今までも非常に質の高いサービスを提供してきたMidjourneyですが、3月16日にV5 (Version 5)のアップデートを発表しました。V5では、更に画質やクオリティが向上し、リアルな画像においては、もはや写真なのか、よく見ないと見分けがつかないレベルまで達しています。
V4 vs V5 違い・改善点
V5の発表から約1週間、ネット上では早くも多くの人達がV5を試し、V4との違いを実感しているようです。早速見ていきましょう。
こちらはV4とV5の「手」に関する比較画像です。V4では「手」と「顔」が崩れやすい、という課題がありました。しかしV5にアップデートされてからはその課題だった手も綺麗な5本指で生成されるようになりました。
こちらの方も、手がしっかり5本指で生成される事を言及しています。顔も含め、本当に実在する人の写真みたいにリアルですよね。
V5では人物だけではなく、無機物の質感、ライティングなどにも改善が見られます。こちらでは、V4とV5で全く同じプロンプトを使用して比較をしています。V4でも素晴らしいクオリティですが、粘土や3DCGソフトで作ったような“作り物感”がどうしても否めませんでした。V5ではもうほぼ写真ですね。
こちらもV5で作られた画像です。この方は、実在するフィルムを指定したり、カメラ撮影におけるf値(光を取り込む量の値)をプロンプト内に入れ込むことによって、さらにリアルな写真のような画像を生成しています。
食べ物までも写真のように生成できてしまうV5、恐ろしいですね。
使い方
Midjourneyを使うには、まずDiscordアプリでアカウント登録をしておく必要があります。アカウントを持っていない方は、最初に登録を行いましょう。
Discordで招待状を受け取りサーバーに参加する
Discordアカウントの準備ができたら、MidjourneyのHPに行き、画面右下の「Join the Beta」を押します。するとDiscordアプリの方に、Midjourneyのサーバーへの招待状が届くので、それを承認します。
初心者部屋に入る
初めてMidjourneyを使う方はまず「NEWCOMER ROOMS」にある「Newbie-○○(数字)」と書かれている初心者部屋を使います。
プロンプト入力
メッセージ入力欄に「/imagine」とタイプし、Enter。そうすると「/imagine prompt」と出てくるので、「prompt」の後に、自分の生成したい画像のプロンプトを入力します。
1分程度待つと、サーバー内の画像生成Botが自分宛に「@」を付けて4つの画像を送信してくれます。サーバーの混雑具合によっては3分ほど待たないと生成されない、ということもあるので、気長に待ちましょう(待てない方は有料プランへの移行をおすすめします)。
画像のクオリティを上げる
プロンプト入力後Botによって自分宛に送信されたメッセージの下には、このようなリアクションボタンが用意されています。
Uは「Upscales(指定した画像の高解像度版を生成)」、Vは「Variations(指定した画像と似たデザインの画像を4枚再度生成)」です。気に入った画像が生成されるまで、このボタンを駆使していきましょう。※こちらのボタンを押して生成した画像も、無料で生成できる25枚のうちにカウントされます。
自分の画像を見失った場合
サーバー内ではたくさんのユーザーが画像生成をしているため、自分の画像が流れてしまって見つけられない、となる事もよくあります。そういう時はアプリ右上のこのマーク
を押すと、自分に@を付けて送信してきたメッセージを一覧で見る事ができるため、生成した画像を一発で確認できるので、こちらを活用すると良いでしょう。
料金プラン
無料トライアルでは25回の画像生成ができます。
※ただし、無料トライアルの状態で生成した画像は商用利用できないので注意しましょう。
以下が有料プランの一覧です。
- ベーシック:$10/月
- スタンダード:$30/月
- プロ:$60/月
主なプランの違いは、画像生成にかかるスピードです。上記プランの上から順に生成スピードが速くなっていきます。また、「プロ」プランでは、他の人に自分の生成した画像が見えないようにするステルスモードも搭載されています。
著作権について
生成された画像は、Midjourneyが全権を持ちます。ユーザーにも権利はありますが、著作権を保有する事とイコールではないようです。
実際に、Midjourneyで生成した絵を用いて作った漫画の著作権申請を行ったところ、テキスト、配置、ストーリーの著作権は認められたものの、Midjourneyで生成された絵に関しては著作権は認められなかった、というケースもあります。(The Wall Street Journal)
ジェネレーティブAIの生成物に関してまだ確固たる法律がないため、今後また変わっていく可能性は大いにありますが、現状では、Midjourneyで生成した画像に著作権は認められないという事を覚えておきましょう。
まとめ
今回は、高品質画像生成AIツール「Midjourney」のV5をご紹介しました。今までの課題であった手や顔の生成もクリアし、怖いものなしになったMidjourney。画像生成AIツールが色々発表されている中、ここまでのクオリティが出せるのはまだMidjourneyだけです。V5になって更にパワーアップしたMidjourney、是非皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
MidjourneyのようにDiscordを介さず、ブラウザ上でAI画像生成をできるおすすめサービスを以下の記事にまとめているので、「Discordの使い方がわからない」という方はこちらを是非チェックしてみてください!↓
画像生成に限らず、ビジネスに役立つAI・DXツールを一覧でまとめた記事もありますので、こちらもご参照ください。↓