事業承継・引継ぎ補助金とは

事業承継・引継ぎ補助金とは、2020年第三回補正予算にて、中小企業経営者の高齢化や跡継ぎ問題を踏まえ、M&Aによる事業の引き継ぎや親族内承継をし、中小企業の資源を残していくことを目的として、新たに設立された補助金です。

M&A時の士業専門家の活用費用(仲介手数料、デューデリジェンス費用等)、事業承継後の新たな取組(設備投資や販路開拓等)や廃業に係る費用等を補助する制度です。

概要

以下の3つの類型で申請を受付ける予定です。

【経営革新事業】
 補助率:2/3 補助上限:600万円以内
事業承継やM&A(事業再編・事業統合等。経営資源を引き継いで行う創業を含む。)を契機とした経営革新等(事業再構築、設備投資、販路開拓、経営統合作業(PMI)等)への挑戦に要する費用を補助します。
(補助対象経費:設備投資費用、人件費、店舗・事務所の改築工事費用 等)

【専門家活用事業】 
補助率:2/3 補助上限:600万円
 M&Aによる経営資源の引継ぎを支援するため、M&Aに係る専門家等の活用費用を補助します。
(補助対象経費:M&A支援業者に支払う手数料※、デューデリジェンスにかかる専門家費用、セカンドオピニオン 等)
 ※M&A支援機関登録制度に登録されたファイナンシャルアドバイザー(FA)またはM&A仲介業者によるFAまたはM&A仲介費用に限る

【廃業・再チャレンジ事業】 
補助率:2/3 補助上限:150万円
 再チャレンジを目的として、既存事業を廃業するための費用を補助します。
(補助対象経費:廃業支援費、在庫廃棄費、解体費 等)

支援対象者

経営革新

事業承継、M&A(経営資源を引き継いで行う創業を含む。)を契機として、経営革新等に挑戦する中小企業・小規模事業者(個人事業主を含む。)

(こんな方におすすめ)

  • 新しい商品の開発やサービスの提供を行いたい
  • 新たな顧客層の開拓に取り組みたい
  • 今まで行っていなかった事業活動を始めたい
  • M&A後に行うPMIの支援を受けたい

専門家活用

M&Aにより経営資源を他者から引継ぐ、あるいは他者に引継ぐ予定の中小企業・小規模事業者(個人事業主を含む。)

(こんな方におすすめ)

  • M&Aの成約に向けて取組を進めている方
  • M&Aに着手しようと考えている方

廃業・再チャレンジ

既存の事業を廃業し、新たな取り組みにチャレンジする予定の中小企業・小規模事業者(個人事業主を含む。)
※再チャレンジの主体は、法人の場合は株主、個人事業主の場合は個人事業主本人となります。

(こんな方におすすめ)

  • 事業の廃業を考えている方

公募要領・申請方法 

※公募要領(経営革新)は後日事業承継・引継ぎ補助金Webサイトにて公表いたします。
公募要領や申請に関する詳細等は、令和3年度補正事業承継・引継ぎ補助金Webサイト(以下URL)をご確認下さい。 

本補助金に関するお問い合わせ先:(専門家活用、廃業・再チャレンジ事業)050-3615-9043

留意事項

  • 本事業の申請書の提出方法はインターネットを利用した「電子申請(Jグランツ)」のみでの受付となります。
  • Jグランツの申請にあたっては、事前にGビズIDプライムアカウントの取得が必要となります。アカウントの取得には2~3週間程度が必要となるため、公募締め切りに余裕をもって手続を実施してください。
  • 本補助金では、公募要領の公表日(専門家活用:3/31(木)、廃業・再チャレンジ事業:3/31(木))以降の事前着手の申請を認めています。事前着手を希望される場合は、事業承継・引継ぎ補助金Webサイトをご確認のうえ、申請を行ってください。なお、事前着手の承認がなされた場合であっても、補助金の採択がなされない可能性がありますので、ご留意ください。

参考資料

出所:経済産業省

M&Aと併せて使いたい税制
「経営資源の集約化に資する税制」とは

経営資源の集約化に資する税制とは、生産性向上等を目指す計画に基づくM&Aを実施した場合に、①準備金の積み立て、②設備投資減税、③雇用確保税制、など、の減税措置があります。

「経営資源の集約化に資する税制」の3つのメリット

①準備金の積み立て
M&A実施後に発生し得るリスク(簿外債務等)に備えるため、据置期間付(5年間)の準備金を措置。

②M&Aの効果を高める設備投資減税
投資額の10%を税額控除 又は 全額即時償却。
※資本金3,000万円超の中小企業者等の税額控除率は7%

③雇用確保を促す税制
M&Aに伴って行われる労働移転等によって、給与等支給額を対前年比で2.5%以上引き上げた場合、給与等支給額の増加額の25%を税額控除。
(1.5%以上の引上げは15%の税額控除)

M&Aおよび補助金・税制はまとめてご相談を

当社では、M&AのアドバイザリーおよびM&Aに関連する、「事業承継・引継ぎ補助金」や「経営資源の集約化に資する税制」などの各種税制の申請サポートのほか、「事業再構築補助金」などのその他の制度も支援も行っております。

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その他の採択率の高いおすすめ補助金

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ものづくり補助金は、中小企業・個人事業等の設備投資による生産性向上革新的なサービス開発について、最大3,000万円の補助を受けられる制度です。2012年から国の補正予算によって運用され、人気の補助金となっています。
 業種や用途も様々で、代表的な活用方法としては、製造業による加工機械・検査機器の導入や、建設業による重機や計測器ドローンの導入、農業によるトラクターや精米機・選別機の導入などが挙げられます。
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事業再構築補助金の総予算は2020年補正予算にて1兆円1,485億円、2021年補正予算にて6000億円確保されており、過去に類を見ない非常にチャレンジングな補助金です。
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