大学生や研究を生業とする人たちにとって、先人の論文を読むというのは非常に重要な学習方法のひとつですよね。しかし、学術的な論文は非常に長く、難解な内容な事が多いため、時間がかかったり、多くの人のストレスの種になりがちです。

そこで便利なのが今回ご紹介する、AIによって論文読解をサポートするツール「SciSpace」です。

SciSpaceとは

SciSpaceは、870万以上(2023年3/29時点)の論文から読みたい論文を検索できるプラットフォームであり、論文を読む際にAIチャットボットを使える読解サポートツールでもあります。読むだけでなく、論文の執筆や発表に対してももサポート体制が整っており、一般のユーザーから専門家まで使える論文に特化した便利なサービスとなっています。

2023年以内現在このサービスが使えるHPはこちらで、2023年以降のHPはこちらに移行する予定だそうです。

SciSpace公式 参考動画

機能

  • 読みたい論文にチャットボット「SciSpace Copilot」を搭載して、要約をさせたり、要点を聞いたり、論文の読解のサポートとして使用できる
  • 論文内の難しい数式や表を選択すると、それらがどういうものなのか説明をしてくれる
  • トピックや著者などから論文を探す&読む
    • 引用先や類似する論文も表示してくれる
  • 手持ちの論文(PDFファイル)を読み込ませる
  • 75もの言語に対応(英語の論文に対して日本語で質問&回答をもらうという事が可能)
  • 論文執筆のサポート(テンプレート提供や添削等)
  • 論文発表のサポート

使い方

サービスのダウンロードや難しい設定は一切ありません!

SciSpaceのHPに行き、探したい論文のキーワードや著者名をを検索欄に入力。読みたい論文を選択したら、あとは何もする必要もなく最初からチャットボットが画面右側に常時待機してくれています。

※手持ちの論文を使いたい際は、アカウント登録が必要になります。

チャットボットの基本的な使い方

人気の論文からひとつ選んでみました。↓画面右側にチャットボットが待機してくれているので早速「この論文の要点を箇条書きで教えてください」と質問をしてみた結果がこちら。

https://typeset.io/papers/mt5-a-massively-multilingual-pre-trained-text-to-text-9iojxtx56w

初めてこのサービスを使う方は、チャットボットの言語の初期設定が英語になっていると思うので、チャットボット右上の「Language」から日本語を選択してください。

そもそもどんな質問をしたら効果的かわからない、という場合は、チャットボット質問入力欄の上に、質問の例を提示してくれているため、そちらを参考にするといいでしょう。

難しい数式や表の解説

次にもうひとつSciSpaceの超便利機能をご紹介します。それが、論文内の難しい数式や表を範囲選択すると、それらがどういったものなのか説明してくれる、というものです。

下の画像のように「Explain Math&Table」をクリックしてから、数式や表を範囲選択すると、チャットボット内に理解できる形で説明をしてくれます。

https://typeset.io/papers/mt5-a-massively-multilingual-pre-trained-text-to-text-9iojxtx56w

料金

論文を検索する読むチャットボットを使用する、という行為に関しては完全無料です。

論文を執筆するにあたって料金が発生します。ライティングの料金プランは以下の通りです。

  • Team:
    • 年払い:$6/月(50%オフ)
    • 月払い:$12/月
  • Researcher:
    • 年払い:$8/月(60%オフ)
    • 月払い:$20/月

まとめ

今回は論文読解サポートAIツール「SciSpace」をご紹介しました。読解のハードルが高い学術的な論文ですが、今はAIのある時代です。学生や研究者の方はもちろん、研究に携わっていない一般の方でも論文が読みやすくなること間違いなしな「SciSpace」。存分にAIを活用して学習の効率化を図ってみてはいかがでしょうか。

論文関連:一般的な疑問を学術論文の中から調べる事ができるAIツール「Consensus」もこちらの記事でご紹介しているので是非参考にしてみてください!↓

他にもビジネスに役立つAI・DXツールを一覧でまとめた記事もありますので、こちらも是非チェックしてみてください!↓