水素設備の導入に最大3億円・補助率2/3。10/30まで毎月締めで審査

令和8年度の環境省「地域における再エネ等由来水素利活用促進事業(再エネ等由来水素を活用した自立・分散型エネルギーシステム構築等事業)」が公募中です。水素を使った自立・分散型エネルギーシステムや、水素ボイラー・産業用燃料電池などの設備導入費の一部を補助する制度で、中小企業なら補助率2/3、上限3億円。執行団体は公益財団法人北海道環境財団です。

制度の概要

補助金名令和8年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(地域における再エネ等由来水素利活用促進事業のうち 再エネ等由来水素を活用した自立・分散型エネルギーシステム構築等事業)
執行団体公益財団法人北海道環境財団
補助上限額3億円(予算により制限される場合あり)
補助事業期間原則単年度(最大2年度)/令和8年度は交付決定日〜令和9年2月26日
公募期間令和8年6月22日〜令和8年10月30日 18時必着

目的は、再エネ由来の水素を活用する設備導入を後押しすることで、再生可能エネルギーの導入拡大とエネルギー起源CO₂の排出抑制を図ることです。応募時にはCO₂排出削減量の算定根拠の明示が求められ、事業完了後も一定期間は削減実績の報告が必要です。

2つの対象事業

A:水素を活用した自立・分散型エネルギーシステム構築事業(略称:自立)

防災拠点などに位置付けられた施設で、再エネ由来水素を製造・貯蔵し、燃料電池などで電気・熱を供給する自立・分散型システムを構築する事業。災害時にも地域のエネルギー供給拠点として活用される見込みがあることが要件です。蓄電池・水電解装置・水素貯蔵タンク・燃料電池・EMSなどが補助対象になります。

B:水素利活用機器導入促進及び社会実装支援事業(略称:機器支援)

地域の再エネ等を活用した水素サプライチェーン(製造・貯蔵・輸送・利用)の社会実装に必要な設備・機器を導入する事業。水電解装置、水素貯蔵タンク、水素充填ユニット、産業用燃料電池、水素ボイラー・水素発電機などが対象です。水素専焼・混焼どちらも対象ですが、混焼設備は既存燃料設備との差額が補助対象になります。

補助率

区分補助率
中小企業2/3
中小企業以外の民間企業1/2
市町村(指定都市以外)2/3
都道府県・指定都市・特別区1/2
その他1/2

補助率の異なる事業者が共同申請する場合は、低い方の補助率が適用されます。

申請できる人

民間企業(リース・レンタル事業者を含む)、地方公共団体、独立行政法人・地方独立行政法人、一般社団/財団法人・公益社団/財団法人、法律により直接設立された法人などが対象です。2者以上での共同申請も可能で、その場合は代表事業者が応募手続きを行います。

申請方法

次のいずれかで提出します。

  • 電子申請(Jグランツ):事前に「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要。取得に2週間ほどかかる場合があるため早めに手続きを。
  • 電子メール申請:様式1〜3・別紙1・事業概要書を添付して suiso_oubo@heco-hojo.jp へ。受信をもって申請受理。

公募期間内でも、原則として月単位で案件を取りまとめて審査・採択します。予算上限に達した時点で受付終了となる場合があります。応募は1事業者1事業につき1件まで。

申請前に押さえておきたい注意点

  • 発注は交付決定日以降:交付決定前に発注した経費は原則対象外。
  • 自家消費が原則:蓄電池・燃料電池からの電力を送配電網へ供給(売電)することは不可。
  • JC-STAR適合が必要:IP通信機能を持つ機器は、原則IPAの適合ラベル(★1以上)取得製品が対象。
  • 中古品は対象外。
  • 他の国の補助金との併用不可。

問い合わせ先

公益財団法人北海道環境財団 補助事業部
メール:suiso_ask@heco-hojo.jp
電話:011-206-1573(9時30分〜18時)

水素設備の導入を検討している事業者にとって、補助率・上限額ともに大型の制度です。設備の発注タイミングやJC-STAR要件など事前準備が成否を分けるため、早めに要件を確認しておくことをおすすめします。