制度概要

本補助金は、環境省が委託し公益財団法人廃棄物・3R研究財団が執行する制度です。アジア諸国をはじめとする海外において実施される廃棄物処理・リサイクル関係事業を対象に、実現可能性調査(FS:フィージビリティスタディ)の費用を補助します。

背景には、経済成長が著しい途上国での廃棄物急増と処理体制の未整備があります。野焼きや不適正処理による環境汚染・健康被害が深刻化する一方、日本の廃棄物処理・リサイクル産業は先進的な技術を有しています。本事業はその技術の国際展開を促進し、エネルギー起源CO2の排出削減を通じた地球環境保全を目的としています。

対象地域は全国で、国内の企業・団体が海外事業のFS実施費用を申請できます。補助金の申請システムはjGrantsを使用し、GビズIDプライムの取得が必要です。

補助額・補助率|最大4,400万円

補助上限額は1件あたり4,400万円(44,000,000円)です。補助率は事業者の区分によって以下のとおり異なります。

  • 中小企業:補助対象経費の2/3以内
  • その他民間事業者:補助対象経費の1/2以内

中小企業は補助率が高く設定されており、海外展開を検討している中小の廃棄物処理・リサイクル関連事業者にとって有利な条件となっています。なお、補助金の交付決定日以前に発注・契約した経費は補助対象外となります。事業開始は必ず交付決定日以降としてください。

対象者

本補助金に応募できるのは、以下の要件を満たす事業者です。

  • 海外において廃棄物処理・リサイクル関係事業の実施を数年以内に計画している民間事業者
  • 中小企業またはその他の民間事業者(従業員数の制約なし)
  • 循環産業(廃棄物の収集・運搬、中間処理、最終処分に関する廃棄物処理・リサイクルに係る産業)に関連する事業者

なお、応募申請書類への虚偽記載は厳禁です。不正行為が認められた場合は交付決定の取り消しに加え、支払済補助金に年10.95%の加算金を加えた額の返還が求められます。

対象事業

補助対象となるのは、次のいずれかに該当する海外事業を対象としたFSです。いずれも直接エネルギー起源CO2が削減されるものに限ります。

  • ア)海外において実施される廃棄物等の収集・運搬事業、中間処理事業、リサイクル事業、最終処分事業
  • イ)海外において、上記ア)の事業を実施する行政や事業者から委託を受け、必要な施設を建設する事業

具体的な対象分野としては、廃棄物発電、有機廃棄物のメタン発酵、廃棄物の燃料化などが挙げられます。

対象国・地域には優先順位が設けられています。JCMパートナー国(2025年8月時点で31か国)およびAZECパートナー国(豪州・ブルネイ・カンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムの11か国)が優先対象です。環境協力覚書の締結国や二国間協力実施国(アラブ首長国連邦、インド、ウクライナ、モンゴル、ブラジルなど)は劣後扱いとなります。

申請受付期間

本補助金の公募スケジュールは以下のとおりです。

  • 受付開始:2026年4月14日
  • 一次公募締切:2026年5月15日 17時00分
  • 受付終了:2026年11月30日

一次公募の締切は2026年5月15日17時と早期に設定されています。海外展開の計画がある事業者は、速やかに準備を進めることを推奨します。複数回の公募が予定されている可能性がありますが、採択枠や予算には上限があるため、早期の応募が有利です。

詳細な要件・申請手続きは公募要領を必ず確認してください。

出所